韓国でのコインレス化
韓国はクレジットカードの普及度が高く、ほとんどの店舗等でカードが使えます。これは国策として推進してきた結果です。通貨危機を迎えたことにより、貨幣というものについて真剣に協議されたのではないでしょうか？
年商240万円以上の事業者にはカード決済対応を義務付け、消費者には年間30万円までクレジットカード利用金額を控除するという大胆な政策に、クレジットカードはかなり普及しました。事業者が払うカード手数料も2%を切る（日本国内は3%以上が多い）と聞いています。
韓国ではコインレス化について見当が進み、実証実験がなされています。韓国のコインは1ウオンから500ウオンまでありますが、日本円に換算すると約1銭から50円となります。お釣りでもらったコインは死蔵されるケースも多いようです。硬貨の発行から流通、回収処分などの処理費用は年間70億円ほどといわれています。そこでコインレスを推進しようとしています。
地下鉄はいち早くコインを使えなくしました。T-moneyカードというICカードを導入、消費者はそのICカードを保証金として500ウォンで入手します。それに紙幣で料金をチャージ、それを使って乗車します。日本の交通系カードとほぼ同じです。バス、タクシー、コンビニで利用可能です。
すばらしいのは、コンビニで買い物した後につり銭が発生しますが、それをT-moneyカードにチャージしてもらえます。下手すると小額のコインは死に金になるかもしれないのが、そうならず、コンビニ側もつり銭に困らなくなるというメリットがあります。
日本でも1円玉5円玉は死蔵されていると言われます。1円硬貨を発行するのに2円から3円かかっているとも言われます。それを考えると日本でもコインレス、特につり銭のICカードチャージはとてもいいシステムと思います。